EFの留学支援は天職。キャリアを貫く軸は「人の成長を後押ししたい」という使命感(後編)
今回インタビューさせていただいたのは、イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社(以下、EF)国際教育事業部でエグゼクティブマネージャーを務める蓮尾翔子さん。EFは語学学習や異文化理解を中心とした幅広い教育プログラムを提供する世界最大級の国際教育事業者です。EFSETという国際的に認められた ヨーロッパ言語共通参照枠組 (CEFR)に合った標準英語テストの実施などもしています。
これまで教育とは異なる領域で営業企画、人事、新規事業を牽引してきた蓮尾さんが、2019年2月からEFに参画した理由は何なのか。仕事の醍醐味、そしてキャリアを貫く軸についてお聞きしました。
( 前編はこちら)
――EFならではの魅力というのはありますか。
1つは、EFの考え方です。たとえば、スポーツチームやオリンピック・パラリンピックの支援をしていますが、自社のマーケティングの一環としてとらえていません。一般的にスポーツビジネスでは、事業継続のためには投資対効果を考えざるをえない面があります。その事業化にも面白みや意義がありますし、オリンピック効果でスポーツビジネスにつく人は実際に増えています。ですが、私が響いたのは、「EFのめざす理念と根幹が同じだから」という理由で支援を継続しているところです。
もう1つは、自分自身が「語学を通じた学び」の重要性を実感しているという点です。私は帰国子女で、幼少期にナイジェリア、オランダに住んでいました。その後もさまざまな国を訪れていますが、国内外で英語を学んだことで視野や人脈が広がりましたし、それがキャリアに活きています。だからこそ、留学や海外での学びがいかに人生にとってプラスになるかを、自信をもって語れるという強みがありました。
EFはグローバル企業で、スクールのスタッフとのやりとりは基本的に英語です。EFのミッションへの共感にくわえ、グローバルに日常の業務が行われることも、転職の後押しとなりました。
――EFで働く中でやりがいを感じるときはどんなときでしょうか。
かかわった方の「人生が変わる瞬間」に立ち会えることが一番やりがいを感じる瞬間です。EFでは帰国した方から長文でお礼のメールが届くことも多く、お客様の喜びをチーム全体で共有し、プロモートする文化があります。
私個人として、日本の外に目を向ける人がもっと増えてほしいという想いがあります。そのほうが日本を客観視でき、日本の良さも実感でき、人生の選択肢がグッと広がる。留学したことで人生がポジティブに変わったという人が増えていけば、カウンセラー冥利に尽きますね。
――EFで働く中でチャレンジングだと感じることはありますか。
この仕事で求められるのは、留学を検討している方の生き方やキャリア観をお聞きしながら、「どうしたら留学がその人にフィットするのか?」を考え続けることです。個人の人生に寄り添いつつ、営業としてのパフォーマンスという数字も達成していかなければならない。両者のバランスを保つことは大変でもありますが、それが醍醐味だともいえます。
教育の事業は結果がでるまで少なくとも7、8年はかかるため、中長期的な視点に立って取り組む必要があります。教育事業は継続ができるかどうかという点が極めて重要だと思っています。そんななか、EFは海外の拠点を増やし、グローバル展開を続けている。これはお客様が高い満足度を得られている証でもあると考えています。
個々のお客様の満足度、全社的な業績という数字、そして従業員のモチベーション。どれも絶妙なバランスで追求し続ける必要があります。EFのめざす方向性と自分が大事にしている世界観が限りなく近いので、そこに迷いがないのは恵まれていると感じますね。
――EFは従業員の結束力も高いと聞きます。
日々の関わり方において、「学びを大事にしよう」「ポジティブなニュースを増やしてシェアしていこう」というカルチャーが浸透しているのを感じます。この前は、メンバー同士で「お互いを応援しあう動画をつくろう!」という企画がありました。
EFの良いところは、階層や役職に関係なく、一人ひとりが責任をもって自分の意見を発信でき、提案できること。自律的に働いて、お客様や一緒に働くメンバーなど、誰かのために汗をかくことを楽しめる人には、充実感をもって働ける環境ではないでしょうか。
――今後、蓮尾さんがEFを通じて成し遂げたいことは何ですか。
EFには、ケンブリッジ、ボストン、香港を拠点とした、ミドルクラス以上のビジネスパーソン向けの「エグゼクティブコース」があります。私のミッションとしてこちらのコースの紹介を広げていく点がありますが、業務だからというよりも、このクラスの素晴らしさには自信をもっているので、日本のマーケットをもっと増やしていきたいですね。まず注力したいのは、個々のセールスの目標達成にとどまらず、潜在的なニーズのある方々にもっとリーチできる仕組みの構築です。たとえば「キャリアチェンジの際に英語を学びたいという意思のある方」などとの接点を増やす仕掛けや、全世界のスタッフや他のパートナー企業との最適なコラボレーションの形を探ることで、EF全体としての成長にも寄与できるのではないかと考え、さまざまな施策を始めています。
私はこれまでゼロから新しい事業を立ち上げるという「ゼロイチ」を経験してきました。その経験を活かして、EFのミッション実現への最適な解を模索し続けたいですね。