STARテクニックを使って面接を制覇!
面接において自分のスキルや強みをアピールするのはマストです。でもそんな独自のスキルや経験をアピールしたいがあまりに、たくさんの情報を混ぜ込んでしまい、質問とは直接関係のないことまで話してしまった経験はありませんか?
このような時にSTARテクニックってものを活用できると、自分の強みや経験を採用者に分かりやすくアピールをし、他の応募者と差をつけ、採用担当者に強い印象を残すことができます。この転職活動中の面接対策の一貫だけではなく普段、人と話すときにも役に立つスキルです。
STARテクニックを面接で活用
STARテクニックとは、経験や行動の説明に対する質問を分かりやすく説明する方法であり、あなたのスキル、専門知識、問題解決能力を示す、エピソードを魅力的なストーリー仕立てで面接官に伝えることができる方法です。STARとは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を合わせたものから来てます。
まず一つずつの意味を見ていきましょう。
Situation (状況) : その時の状況や背景を話すことで、ストーリーの舞台を設定。
Task (課題) : どのような課題があったかを説明。
Action (行動) : 課題に対して起こした行動の説明。
Result (結果) : 行動の結果。
各ステップを例題を使って掘り下げてみましょう。
状況(Situation)
面接官は、いきなり候補者エピソードを説明されても、行動の背景などを知らなければ、ちゃんと理解してもらえません。「状況と背景」を説明することで、いわゆるストーリーの舞台を設定することで、より面接官に自分の状況を理解してもらえます。
例1:ソフトウェア・エンジェニア
「前職のXYZ Techでは、新しいECアプリの開発を任されていました。このプロジェクトは、EC業界が急成長している波と共にビジネスも急成長しているクライアントのための重要なアプリ開発プロジェクトでした。しかも、アプリの考案から公開まで3ヶ月というとても短い期間が設けられました。」
例2:プロダクト・マーケティング・マネージャー
「XYZ Techで新しいECアプリが開発されていた時期に、私はプロダクト・マーケティング・マネージャーとして働いていました。このアプリが開発されるのに当たって、マーケティングチームにはこのアプリの市場戦略の考案が任されてました。特に公開直後からいかに多くのユーザーを引きつけるかが難点でした。」
課題 (Task)
ここでは、その状況におけるあなたの具体的な「課題」を説明します。あなた個人の仕事とチームの仕事を区別し、あなたがどのような役割を果たしたかを明確にすることが重要です。課題を強調するだけでなく、なぜ自分がその課題を処理する適任者であったのかも説明しましょう。
例1:ソフトウェア・エンジニア
「このプロジェクトのリード開発者として、私の役割はコーディングだけではなく、アプリの設計や構築、作業分担、そして納期に間に合うようにスケジューリングを行っておりました。この役割は、期限の短さとアプリの複雑さが故に頭を抱えてしまう時もありました。しかし、過去に似たプロジェクトを率いた経験があったため、そこでの経験を活かし仕事の質を落とすことなく期限を守れるような計画を立てることができました。」
例2:プロダクト・マーケティング・マネージャー
「マーケティング・キャンペーンのリーダーとして、私の任務は、包括的な市場調査を実施し、ターゲット・ユーザーを特定し、潜在的なユーザーを引き込む魅力的なプロモーション戦略を立案することでした。混雑した市場で際立ち、アプリケーションにふさわしい知名度を確保することが課題でした。」
行動 (Action)
ここでは、課題に取り組むためにあなたがとった「行動」を詳しく説明します。あなたの思考を分析するチャンスです。面接官にあなたのとった行動に今までのスキルや知識がどのようにその行動に反映されてるかを説明し、とった行動の理由を理解してもらいましょう。
例1:ソフトウェア・エンジニア
「この課題に取り組むため、私はまずマイクロサービスを活用した効率的なアプリケーション・アーキテクチャを構築しました。そうすることで、当面のニーズを満たすだけでなく、長期的にはアプリケーションのスケーラビリティと保守性を確保することができます。次に、プロジェクト全体を管理可能な小さなタスクに分割し、各チームメンバーの専門性に基づいて割り当てまことで、私たちの強みを生かし、効率的な作業を促進しました。全員が同じ見解を持ち、問題があれば迅速に対処するため、私たちは毎週ミーティングを開き、進捗状況や潜在的な障害について話し合いました。また、アジャイル手法を活用することで、透明性を確保し、継続的な改善を促しました。」
例2:プロダクト・マーケティング・マネージャー
「私はまず、綿密な市場調査を行い、トレンド、ユーザーの嗜好、競合を理解することから始めました。これらの洞察をもとにターゲットユーザーを特定し、マーケティング戦略の指針となるユーザーペルソナを作成しました。視聴者を明確に理解した上で、SNS、広報、インフルエンサー・ターゲット層・メールを含むマルチチャンネルマーケティング戦略を展開しました。また、開発チームと緊密に連携し、アプリの機能を正確に反映したメッセージングを行いました。」
結果 (Results)
最後にあなたの行動の「結果」を簡潔に述べ、あなたのストーリーをきれいに結びつけます。可能であれば、これらの結果を数値化して、より重みのあるものにしましょう。これは、あなたの成功を示すだけでなく、あなたが結果を測定することの重要性を理解していることを示すことにもなります。
例1:ソフトウェア・エンジニア
「体系的なアプローチと効率的なタスク分担により、予定通りにアプリケーションを完成させることができました。しかし、それ以上に重要なのは、堅牢で拡張性のある製品を構築できたことです。アプリケーションは好評を博し、ユーザーからはそのシームレスなユーザー・エクスペリエンスを褒められました。実際、アプリケーションのローンチ後、クライアントのオンライン売上は30%増加し、私たちの仕事の直接的な効果が証明されました。」
例2:プロダクト・マーケティング・マネージャー
「ターゲットを絞ったマーケティング・キャンペーンのおかげで、アプリの公開は大成功でした。公開してわずか1週間で5万人以上のユーザーを獲得することができ、その後、ユーザー数は順調に増え続けております。クライアントはユーザーの反応に感激してくれました。さらに、私たちのユーザー・ペルソナを軸にした戦略は社内でも高く評価され、その後のプロジェクトでもこの戦略が採用されていました。」
最後に
STAR面接法を活用することで、どのような行動質問に対しても説得力のある物語を作ることができます。自分のテクニカル・スキルの実社会への影響を伝えながら、問題解決能力やチームワークをアピールすることができます。具体的に、個々の行動と貢献に焦点を当て、常に成功の結果に結びつけることを忘れないでください。