プロジェクトマネージャーとは？業務内容｜種類｜業界プロが全てをお答えします
プロジェクト・マネージャー（PM）は、現代のビジネス環境において重要な役割を果たしています。特に日本では、プロジェクトを成功に導くために、さまざまなスキルと専門知識が求められます。本ブログでは、日本におけるプロジェクト・マネージャーの役割や必要なスキル、キャリアパスなどについて詳しく解説します。
さらに、テクニカルPMとノンテクニカルPMの違いや、業界特有のチャンスにも触れながら、PMの魅力とその可能性を探っていきます。プロジェクト・マネージャーとしてのキャリアを考えている方、またはこの職種について深く知りたい方は、ぜひご一読ください。
あらゆる角度から取材するため、顧客対応エンジニア採用チームのマネージャーであるMarcel Okaにも専門知識を提供してもらいました。
1. プロジェクト・マネージャーの種類について教えてください
Chad
プロジェクト・マネージャーは一般的に、複数の小規模なプロジェクト、あるいは1つの大規模なプロジェクトを、所属する企業の内部で、あるいは顧客の外部で取り仕切ります。また、PMにはさまざまな種類があります。あまり複雑になりすぎないように、大きく分けるとテクニカルPMとノンテクニカルPMに分けることができます。テクニカルPMは通常、コーディングの知識を必要とする開発プロジェクトを担当します。
Marcel
一方、ノンテクニカルPMは、予算編成やプロジェクト自体の日常業務の管理など、プロジェクトの裏側に重点を置きます。
2. 日本におけるプロジェクトマネージャーの主な仕事内容を教えてください
Chad
リソースを管理し、期限内にプロジェクトを完了させることです。リソースとは通常、プロジェクトに関わるさまざまな人々のことで、ビジネスのまったく異なる分野にいる可能性もあります。プロジェクト・マネージャーは、プロジェクトの各パートが円滑に時間通りに進むようにしなければなりません。
3. 日本で働くプロジェクトマネージャーに必要なスキルはなんですか？
Chad
整理整頓やプランニングはもちろんですが、優先順位の付け方なども重要です。一緒に仕事をしている人の中には、プロジェクトとは関係のない別の仕事をしている人もいるでしょうから、優先順位がPMとは違ってくるかもしれません。
Marcel
そうですね。ステークホルダーやクライアントと明確にコミュニケーションが取れることは重要です。日本の強い労働文化を考慮すると、PMは優れたミドルパーソンとなり、うまくコミュニケーションの橋渡しをする必要がある。
4. プロジェクトマネジャーとして重要しされる資格などはありますか？
Chad
Prince2とPMP（Project Management Professional）はどちらもプロジェクトマネジメントで重宝される資格です。CSM（認定スクラムマスター）やPrince2 Agile Foundationといった開発系の資格もあれば面接の選考プロセス内で有利になる場合が多いです。
5. 日本でプロジェクトマネジャーとしてのキャリアはどのように始めるものですか？
Chad
正しい方法はひとつではありません。多くの人は、プロジェクト・マネジメントに強いスキルを身につけたり、人を組織的に動かして要領よく仕事を進める才能があることに気づいたりすると思います。特にテクニカルPMの場合、多くの人がコーディングの道から入り、プロジェクトに関わるようになって、それが好きだと気づき、その道に引き込まれていく。
もちろん、シックス・シグマやプロジェクト・マネジメントの資格のようなものを勉強して、そのために計画を立てる人もいます。大きな組織では、PMのためのトレーニング・プログラムを持っているところもあります。
Marcel
具体的な仕事について言えば、PMを募集している会社のほとんどがすでにそのような経験者を求めているため、新しい会社で直接PMになるのは難しい。
6. プロジェクトマネージャーのキャリアアップのチャンスについて教えてください
Chad
PMは、納期までに人をまとめなければならない大変な仕事なので、常にニーズがあります。そのため、需要の高いスキルセットです。特にテクニカルPMの分野では、求人に比べて候補者の数が少ないのが現状です。
キャリアという点では、大規模な組織では、相互に関連する複数のプロジェクトを監督するプログラム・マネジャーがいることが多く、複雑な層が増えます。
PMの中には、特定のタイプのプロジェクトに特化したスキルを身につけることで、世界中の高額契約に携わることができるようになる人もいます。
7. プロジェクト・マネージャーの一般的な給与水準を教えてください
Chad
業界によって大きく異なりますが、800万円から1500万円くらいが妥当なところでしょう。もちろん、もっと高い人もいますが...専門的なスキルを持つ人の中には2500万円以上の人もいます。
8. 日本のプロジェクトマネージャーの種類についてより詳しく教えてください
Chad
大まかに言えば、テクニカルPMとノンテクニカルPMがいます。テクニカルPMは開発プロジェクトを管理し、通常、技術的に非常に精通しています。ノンテクニカルPMはITプロジェクトに携わることが多いのですが、おそらくそれほど手を動かすことはないでしょう。
例えば、テクニカルPMはQAプロジェクトを運営し、顧客と密接に仕事をし、実際のQA作業をプロジェクトの完了まで監督するかもしれません。
ノンテクニカルなPMは、テクニカルな側面とノンテクニカルな側面の両方を必要とするオフィス移転プロジェクトを管理するかもしれない。
9. 需要の高い業界特有のプロジェクトマネジメント職はありますか？
Chad
ソフトウェアやテクニカルPMは常に需要があります。
Marcel
ソフトウェア開発のライフサイクル全般を管理した経験のあるPMは、業界を問いません。
10. プロジェクトマネージャーが直面する課題は何ですか？
Chad
プロジェクトの納期と予算の両方が大きな課題です。プロジェクトのスコープを作成する際、直面する可能性のあるすべての問題を予測できないことがあります。いくつかの問題は必ず出てきますし、それが大きければ、時期やコストに深刻な影響を与えることもあります。
11. 特にIT業界において、プロジェクトマネジャーにはどのようなチャンスがあると思いますか？
Chad
システムインテグレーターやアウトソーシング会社、その他のソフトウェア開発や製品ビジネスにおいて、テクニカルプロジェクトマネージャーのニーズは非常に高いです。
プロジェクト・マネージャーは、多岐にわたるスキルと専門知識を駆使して、プロジェクトを成功に導く重要な役割を担っています。特に日本においては、文化的な要素やビジネスの特性を理解し、適切に対応できることが求められます。テクニカルPMとノンテクニカルPMの違いや、業界ごとのチャンスを理解することで、自分に合ったキャリアパスを見つけることができるでしょう。
プロジェクト・マネージャーとしての道を考えている方は、この職種が提供する成長の機会やキャリアアップの可能性をぜひ活かしていただきたいと思います。