第一面接で成功する方法:避けるべき3つの落とし穴

完璧な面接準備のためのアドバイスは至る所にあります。私はリクルーターとして、候補者が採用企業との面接にベストな状態で臨むために役立ちそうな情報を与えてきました。そこからすぐに見えてきたのは、経験豊富な人々でさえ、第一面接における“基本事項”だと私が考えていることを時に見落としているということです。クライアント企業の期待、価値観そして採用プロセスといった徹底的な知識によって作り上げられたこのプレゼンテーションは、少ない情報しか持ちあわせていない他の候補者達と差をつけるために非常に役立つでしょう。さて、Wahl & Caseでの採用プロセスにおける第一面接官として、私は何百人もの候補者に会ってきましたが、彼らには準備やフォローアッププロセスをガイドしてくれるリクルートメント・パートナーはいませんでした。また、一度間違えてしまうとほぼ取り返しがつかないことから、良い印象を与えるための基本事項がとても大切であるということにも気が付きました。

リクルートメント・コンサルタントを通してであれ、直接応募しているのであれ、真剣にチャンスを求めて採用プロセスの先に進みたいのなら、以下の落とし穴を必ず避けるようにしましょう:

企業のウェブサイトに書いてあることを聞く

これは私の個人的な不満として発展してきました。面接場所を再確認するのはいいのですが、会社所在地の詳細がホームページに書いてあるのに「住所はどこですか?」と聞くのはまた別の話です。これは緊張していたり、面接中に聞くべき質問について不準備だったりする候補者がやりがちなことでもあります。関係のある質問を幾つか考えておくことは理にかなったことであり、ほとんどの面接官は質問があるかどうか必ず一度は聞いてきます。この会社に入るかどうかを決めるに当って、どんな重要事項が自分に影響を与えるか、自問してみましょう。また、面接は応募している職種について理解を深めるチャンスでもあり、これは相互的なアセスメントであるべきです。給与待遇面に関する質問は後に取っておいた方が良い一方で、最初の会話はチーム、職場環境、トレーニング、将来のキャリアパス等について聞くことが出来る素晴らしい時間です。面接官が見たいと思っているのは、あなたがリサーチをしたという証拠、チームに入るチャンスについて真剣に考えているということ、そしてクリティカルに思考する能力があるということを覚えておきましょう。もし、「本社はどこですか?」といった表面的な質問をしてしまった場合、あなたがチームに価値を与えることが出来るのかを考え直させるきっかけとなってしまうかもしれません。

ズレた服装

日本における初めての就職活動では、新卒生のいわゆるリクルートスーツが普通かもしれませんが、従業員が非常にカジュアルな格好をしているスタートアップにおいては、そのような服装は企業文化とのミスマッチと判断されてしまうかもしれません。候補者が企業のカルチャーを理解し、チームに上手く溶けこむことが出来るのかについてクエスチョンマークが浮かんでしまった場合、それを拭い去るのは難しいかもしれません。服装のスタンダードは業界によって、また業界の中でも違いがありますが、面接の前にその会社をよく調べておくことで、より適切な選択をすることが出来るでしょう。その会社はソーシャルメディアまたは企業ウェブサイト上で、従業員や社内イベントの写真を公開していますか?その会社で働いている知り合いがいたら、何を着ていくべきかアドバイスをもらいましょう。私のアドバイスとしては、面接で会う人よりも一歩フォーマルな格好をするということです。もしその会社の人たちが、トレーナーにサンダルで歩き回っているようなら、ダークカラーのジーンズにきちんとした上着を着ていきましょう。Wahl & Caseでの面接官は、スーツ一式こそ着ていないかもしれませんが、あなたがそのような格好でも浮きはしないでしょう。不安な場合、男性にはスーツをオススメします。ネクタイやジャケットを外せば、いつでもカジュアルな雰囲気を作り出せます。女性の場合、ジーンズであれワンピースであれ、どんな格好でもドレスアップできるブレザーを持って行くことをオススメします。

本当に興味があるのか、面接官に疑問を残してしまう

ほとんどの面接官は、あなたを故意に不快にさせるようなことはしませんが、面接プロセス自体はス候補者達は時に、ここぞという時に緊張に屈し、とりとめなく回答し続けたり、気が散るようなボディランゲージを呈してしまったりします。典型的な質問にどのように答えるかといったことや、面接官に聞くべき思慮深い質問を幾つも考えておくなど、面接への準備をしていたとしても、用意していた答えを提供したいがために質問に合っていない回答をするなどして会話の筋を曲げるような危険は避けましょう。今現在の瞬間に集中し、よく耳を澄ませましょう。面接官が話すのを止めた瞬間に何を答え始めるのかを考えるより、彼らが今この瞬間に話していることに興味があることを示しましょう。少し緊張していたとしても、笑顔を忘れず、面接官全員の時間に感謝し、応募したポジションに興味があることを伝えましょう。たくさんの候補者達がこういった細かい部分を忘れ、企業側はリクルーター達に「私達に対する彼らの興味が見受けられない」と言って、面接プロセスを進めるのを躊躇う理由の一つとして挙げるのです。企業側は、候補者達が面接に真剣であることを期待し、またチームに入ったらどのようなメンバーになるのかを知る手がかりを得たいとも思っています。どんな人も、例え少しストレスのある状況でも笑顔でありがとうと言える人と働きたいと思うものです。会話の内容、仕事や会社そのものについて興味を示すことは成功へと大いに役立ちます。次のステップがどのようなものかを尋ね、実際に「この機会に本当に興味を持っており、是非お話を先に進めたいと思っています」と言えるところまで行きましょう。きちんとリサーチを行い、面接を楽しんだのであれば結果は見えているも同然ですか、それらを誠実に相手に見せることは、相手側にくすぶっているかもしれない疑問等を最小限にする手助けとなるでしょう。