フィンテック業界バックエンドエンジニア|業務内容・必要スキル・キャリアパス

今回は弊社のキャリアコンサルタント、デラノ・スタークにバックエンドエンジニアになるための必要なスキル、面接のコツなどを聞いてきました!ぜひこれからバックエンドエンジニアを目指している方やキャリアアップを目指している方は、数々のシニアバックエンドエンジニアの採用を手助けしてきた、デルのアドバイスに耳を傾けてください!

今回はフィンテック業界で働くバックエンドエンジニアとは何か、業務内容、仕事の流れ、必須条件やスキル、面接のコツとよくある質問についての盛りだくさんな記事となっています!

では早速、徹底的に解説して行きます!

 

フィンテックのバックエンドエンジニアとは何ですか?

日本のフィンテック企業で働くバックエンドエンジニアは、APIやバックエンドのサービスの構築、技術設計への貢献、バックエンドシステムの構築などをメインとした業務が多いです。クラウドネイティブな環境で、Scalaを使用した純粋な関数型プログラミングのコードベースで業務を行います。

フィンテックにおけるScalaと関数型プログラミング

この職種では、Scalaという言語を活用し、関数型プログラミングのコンセプトとの互換性を高めます。また、Catsのような関数型プログラミングライブラリを使用します。

 

バックエンドエンジニアの業務内容:

フィンテック業界で働くバックエンドエンジニアの業務内容はざっくりこのような感じになります!

APIとバックエンド・サービスの責任と構築:

APIとバックエンドサービスを最初から最後まで責任を持ち、構築や調整を行ます。これには、サービスが高いパフォーマンスと信頼性の基準を満たしていることを確認し、開発することも含まれます。

Scalaを用いた関数型プログラミング環境での作業:

Scalaを使用して、関数型プログラミングのコードベースで幅広く作業します。そのため、関数型プログラミングを深く理解し、クラウドネイティブ環境で効果的に適用する能力が求められます。

チームとの協力:

プロダクトチームやUXエンジニアリングチームと緊密な連携が求められます。APIの設計と統合におけるあなたの役割は非常に重要であり、商品の異なる側面間でのシームレスな協力と連携を行う必要があります。

技術設計とプランニング:

大きく貢献し、当社の習慣とプロセスを革新し、改善する箇所を特定します。APIとバックエンド・サービスの高品質を維持するために、あなたの意見は必要不可欠です。

独立した柔軟な働き方:

重要会議に合わせて時間を管理し、自由に働く柔軟性があります。この職務は、グローバルチームと協力しながらリモートで働く機会があります。

毎日のスタンドアップミーティングとスプリントミーティング:

グローバルのチームと働く場合、例として、日本時間の午後5時にスタンドアップミーティングを行い、2週間ごとにスプリントミーティングを行う場合があります。この会議は進捗状況の共有やチームの目標にズレが生じていないかの確認のためにも必須です。

開発:

細かいコーディング作業にも携わりことが多いです。当社の商品に不可欠なソリューションを積極的にコーディングし、開発する機会が多いです。

UI/UXおよびプロダクトチームとのコラボレーション:

UI/UXチームやプロダクトチームと連携し、APIの設計や統合を行います。そのため、技術的な側面とユーザーエクスペリエンスの側面の両方を深く理解する必要があります。

多様なコードベースへの適応:

多くの貢献者によって開発されたコードベースに適応しなければいけません。特に、従来のオブジェクト指向のアプローチから関数型プログラミングの考え方への移行など、異なるコーディングスタイルや方法論に適応する必要があります。

それでは、週末と休日を除いて、あなたが実際に毎日何をすることになるのかを説明したいと思います!

 

バックエンドエンジニアの1日の流れ

フィンテック企業でのバックエンドエンジニアとしての1日のスケジュールは、ダイナミックで変化で溢れています。

大まかな1日の流れを今回はご紹介します。

朝・一日の始まり

フレックスタイム制のため、自身のスケジュールに合わせて一日を始めましょう。

最初の1時間はメールやアップデートを確認し、その日の新しい展開や優先事項を確認してください。

脳が冴えているうちに、コーディングや開発業務に専念し、難易度の高いタスクに取り組みましょう。

昼・コラボレーションと開発

ペアプログラミングや共同での問題解決など、チームメンバーとの共同作業に取り組みましょう。

商品やUXチームとのミーティングに出席し、APIの設計や統合について話し合います。

昼休みは、ワークスペースから離れてリフレッシュしましょう。

午後・引き続き集中

バックエンドサービスの構築と改良を中心に、実践的な開発作業を続けてください。

コードのレビューとテストに時間を費やし、高い品質と機能性を確保しましょう。

時差の関係で、他の地域のチームメンバーがいる場合はこの時間帯での交流が増えるかもしれません。

夕方: スタンドアップミーティングとまとめ

日本時間の午後5時に行われるスタンドアップミーティングに参加する。チームと連携し、進捗状況を話し合い、課題を浮き彫りのにはとても重要なタッチポイントとなります。

ミーティングの後は、翌日の計画を立てたり、未解決のタスクを片付けたりしてください。

仕事上のコミットメントとプライベートな時間のバランスを保ちながら、勤務を終える。

隔週: スプリントミーティング

2週間に1度、スプリントミーティングに参加します。このミーティングは、目標設定、進捗状況の確認、プロジェクトのタイムラインにおける次のステップの計画を立てるために非常に重要です。

 

フィンテックで働く場合の必須条件

転職で成功するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

  1. APIとバックエンド・サービスの構築における確かな経験を持っていること。

  2. 関数型プログラミング(特にScala)の経験があること。

  3. 顧客志向であり、優れたカスタマー・エクスペリエンスを構築する能力を持っていること。

  4. 変化や進化に抵抗がなく、シンプルなソリューションや効果的に拡張できるものを好む傾向のある方。

  5. 複雑なアイデアを言語化でき、分かりやすく他人に伝えることができる方。

  6. 強い責任と成長意欲が高く、積極的にフィードバックを求め、提供できる方。

望ましい条件:

・APACタイムゾーンに属している方。

・日本語を流暢に喋れる方は、日本の顧客ベースへのサービスにも展開できるため、仕事のスコープや可能性などが広がります。

 

フィンテックのバックエンドエンジニアとして際立つ5つのスキル

次はバックエンドエンジニアに必要なスキル5選を徹底的に解説していきます!

  1. 関数型プログラミングの経験(例:Pascal、Clojure)

重要な理由

関数型プログラミングは、不変性と純粋な関数に焦点を当てており、フィンテック業界では非常に重要です。これにより、予測可能で安全なコードが実現されます。セキュリティと信頼性が業界で最も重要視される要素となっています。

取得方法

PascalやClojureなどの関数型プログラミング言語の基礎をまず学びましょう。関数型プログラミングの概念に焦点を当てたリソースやコースを探し、これらの言語を使うプロジェクトに参加し流のが最初のステップとなります。

 

2. Scala、特にCatsライブラリに習熟する

重要な理由

関数型プログラミングの機能を持つScalaは、フィンテック分野ではバックエンドシステムを構築するために好まれている言語です。ScalaのCatsライブラリは、高度な関数型プログラミングツールとして特に重要です。

取得方法

Scalaを使用したプロジェクトに取り組み、Scalaの知識を深めましょう。Catsライブラリの理解と適用に焦点を当てます。Scalaコミュニティに参加し、オープンソースプロジェクトに貢献することで実践的な経験を積みます。

 

3. モバイルアプリケーションの開発スキル

重要な理由

モバイル技術が顧客とのやり取りを支配しており、モバイルプラットフォーム上のフィンテックサービスの統合と機能性が重要視されています。

取得方法

モバイルアプリケーションフレームワークと言語のスキルを磨きましょう。モバイルアプリのプロジェクトに参加し、特にバックエンドサービスとの統合が見れるプロジェクトなどに参加し、経験でしか得れない知識と細かいニュアンスについて理解していきましょう。

 

4. 決済またはフィンテック関連分野での経験(例:eコマース)

重要な理由

決済システムやECなどのフィンテック関連分野での経験があると、業界の課題や顧客のニーズが理解でき、ユーザー中心のソリューションを提供することが可能です。

取得方法

決済システムやECに関連したプロジェクトや職務に携わりましょう。業界のトレンドや技術に常に関心を持ちながら、経験を積みましょう。

 

5. コミュニケーションスキル

重要な理由

技術的な概念を技術の知識のない人に伝えたり、チーム内での協力を促進するためには、効果的なコミュニケーションが不可欠です。

取得方法

口頭および書面でのコミュニケーションスキルを向上させましょう。技術的な詳細を分かりやすく説明する練習もしてください。また、フィードバックを受け入れ、それを元に自身のコミュニケーションスタイルを改善していきましょう。

 

フィンテックにおけるバックエンドエンジニアのキャリアパスは?

フィンテック分野のバックエンドエンジニアとしてのキャリアには、さまざまな成長と発展の機会があります。創業メンバーになるチャンスもあり、指導を受けたり、より影響力のある役割にステップアップする機会もあります。

キャリアパスは以下の通りになります。

 

エントリーレベル: ジュニアバックエンドエンジニア

スタートポイント:バックエンドの基本的なテクノロジーと方法論を学び、マスターすることから始めましょう。

目標:まずはScalaと関数型プログラミングに習熟し、フィンテックシステムの基本を理解し、効果的なコミュニケーションスキルを身につけましょう。

期間:通常1~2年。

 

ミドルレベル バックエンドエンジニア

次のステップ:より複雑なプロジェクトを担当するようになり、バックエンドソリューションの設計と実装を担当するようになります。

目標: 技術的な専門知識を深め、後輩の指導を開始し、小規模なプロジェクトでリーダーシップを発揮できるように頑張りましょう。

期間::3~5年程度。

 

シニアレベル シニアバックエンドエンジニア

次のステップ:シニアポジションでは、重要なプロジェクトをリードし、開発に関する決定権なども保持し、戦略的プランニングにおいて重要な役割を果たすこととなります。

目標:高度な技術を習得し、イノベーションに貢献し、ビジネス目標に沿った戦略的思考を身につけましょう。

期間:通常5~8年。

 

リーダーシップ役割: リードエンジニア/エンジニアリングマネージャー

リーダーシップパス:チームを率い、複数のプロジェクトを管理し、企業の技術戦略に影響を与える職務となります。

目標:チームマネジメント、戦略立案、部門横断的なコラボレーションに注力をしてください。

期間:個人のパフォーマンスと会社のニーズによって異なります。

 

エグゼクティブレベル 最高技術責任者(CTO)

最終目標:会社の技術ビジョンを形成し、高度な意思決定を行い、ビジネスを推進する立場になります。

目標:すべての技術的側面を監督し、スケールの大きなイノベーションを実現し、ビジネス目標にテクノロジーを合致させましょう。

期間:通常、リーダーシップと卓越した技術力を長年にわたって発揮した後に到達する職種です。

もしここまで読んで、ご興味がある方はぜひこのリンクからご連絡ください

次は面接の時に使えるポイントをデルから何個か紹介してもらいました!

 

フィンテックのバックエンドエンジニアでの面接のコツ

フィンテックのバックエンドエンジニアの面接で成功するには、技術的な知識だけでなく、職務や企業文化に合っていることをアピールすることも必要です。

ここでは、優秀な人材になるためのヒントを紹介します:

リサーチと準備

会社を理解する: その会社の商品、サービス、市場でのポジションを研究しましょう。フィンテックにおける企業の役割を理解することで、回答や質問の文脈を整理しやすくなります。

商品に精通する: 可能であれば、その企業の製品をダウンロードして使ってみましょう。商品の機能について議論し、場合によっては改善策を提案することができれば、主体性と純粋な関心を示すことができます。

技術的専門知識を示す

過去のプロジェクトについて話す: 過去の仕事、特にScalaや関数型プログラミングを含むプロジェクトについて詳しく話せるように準備しておきましょう。自分の役割、直面した課題、それをどのように克服したかを説明しましょう。

関数型プログラミングの知識: 関数型プログラミングを実際のシナリオでどのように適用したかを話してください。

コミュニケーションスキル

明確で簡潔な回答: 面接でよくある質問に対して、明確で簡潔な回答をする練習をしましょう。自分の考えを効果的に表現できることが重要です。

非技術的コミュニケーション: 技術者以外の面接官にも理解できるように準備しましょう。この能力は、部門横断的なコラボレーションを必要とすることが多い職務では必要不可欠です。

役割を理解する

役割に関する質問: 役割、チーム、会社に関する思慮深い質問を用意しましょう。これは、その会社の期待や文化を理解したいというあなたの関心と意欲を示すものともなります。

 

フィンテックのバックエンドエンジニア職で不採用になる理由

以下は、バックエンドエンジニア希望の方が不採用になる理由としてよく挙げられるものです。

事前に知っておくことで、対策そして必要に応じた経験もつけて行きましょう!

関数型プログラミングの経験不足

Scalaの能力だけではない: Scalaの経験があることは有益ですが、関数型プログラミングの基礎知識の実践経験を示すことも重要です。Scalaに精通していても、関数型プログラミングのスキルが不足している候補者は、不採用になることが多いです。

知識の深さ: Scalaの構文や基本概念を知っているだけでは不十分です。関数型プログラミングを実世界のシナリオに適用する方法についての深い理解も求められます。

特定のScalaライブラリの経験が不十分

ライブラリに精通していること: 候補者は、CatsのようなScalaの特定のライブラリに精通していないという理由で不合格になることがよくあります。このライブラリは、高度な関数型プログラミングツールであるため、フィンテック業界では必須となりつつあります。

実務経験: 理論的な例や孤立した例だけでなく、実践的な場面でこれらのライブラリを使ってきたことを示すことが重要です。

関連プロジェクトでの限定的な経験

関連業界での経験: 決済システム、フィンテック関連、またはECなどの関連分野での経験が必要な転職者は、内定を頂くのが難しくなる可能性があります。そのような経験は、業界特有の課題を理解していることを証明しますので、必須となっている場合が多いです。

プロジェクトの継続性: 長期間プロジェクトに携わった経験はかなり貴重です。それは継続性を示し、プロジェクトの進化を理解し貢献する能力も示します。

以下は、FinTechクライアントとの仕事に関するよくある質問です。

 

バックエンドエンジニア職に関するよくある質問

 

Q1:フィンテック業界で必要なプログラミング言語と技術は何ですか?

A:Scala、関数型プログラミングの知識が必要とされます。また、Catsなどの関数型プログラミング・ライブラリに精通していることが重視されます。モバイル・アプリケーションの開発や決済システムの経験があると有利です。

 

Q2:APACのタイムゾーンに住んでいなくても応募できますか?

A:はい、応募可能です。ただし、グローバル・チームとの円滑な調整のため、APACタイムゾーンに居住していることは望ましいです。この職務は異なる場所での勤務にも柔軟に対応できますが、重要な会議には必ず出席していただく必要があります。

 

Q3:このポジションに日本語は必要ですか?

A:必須条件ではありませんが、拡大する日本の顧客により良いサービスを提供するためには、日本語が堪能であることはかなり有利になります。問題なく、英語でのコミュニケーションが取れることが前提条件となります。

 

Q4:バックエンドエンジニアの主な職務は何ですか?

A:APIとバックエンド・サービスの設計・構築、関数型プログラミング環境でのScalaの利用、商品やUXチームとのAPI設計と統合に関する協力、技術的な設計とプランニングへの貢献などが含まれます。

 

Q5:バックエンドエンジニアの典型的な一日の流れを教えてください。

A:典型的な1日は、自主的な開発作業、チームメンバーとの共同セッション、毎日のスタンドアップミーティング、定期的なスプリントミーティングが混在しています。勤務時間はフレキシブルで、リモートワークも可能です。

 

Q6:この仕事でどのようなキャリアアップが期待できますか?

A:キャリアアップは通常、ジュニア・バックエンド・エンジニアから始まり、ミッド、シニア・ポジション、そして最終的にはリード・エンジニアやエンジニアリング・マネージャーのようなリーダー的役割へと進みます。継続的な学習と新しい技術への適応がキャリアアップの鍵となります。

 

Q7:自分の履歴書をより際立たせる経験やプロジェクトはありますか?

A:はい、APIやバックエンド・サービスの構築経験、特にフィンテックやECでの経験が非常に望ましいです。Scalaを使った関数型プログラミングの能力や、Catsのような特定のライブラリを使った経験を示すプロジェクトがあればより有利となります。

 

Q8:この職務で不採用となる一般的な理由は何ですか?

A:よくある理由としては、関数型プログラミングの経験が不足していること、Catsのような特定のScalaライブラリに精通していないこと、関連する業界経験が限られていること、より高度なポジションに必要なシニアレベルに達していないことなどが挙げられます。

 

Q9:このポジションの職務経歴書では何を重視すべきですか?

A:履歴書では、特にScalaと関数型プログラミングの技術スキルを強調してください。関連するプロジェクトや業界での経験についても詳しく書いてください。また、フィンテックとモバイル・テクノロジーに対する情熱を表現する個人的な要約も、強いインパクトを与えることができます。

 

Q10:面接のコツは何ですか?

A:企業を研究し、その商品を理解するところから始まります。自分の技術的な経験や、それがどのように職務と関連しているかを話せるようにしておくことが重要です。面接では、効果的なコミュニケーションスキルとフィンテック業界への理解を示せるかで次の段階へと進めるかは大きく左右されます。

 

Q11:東京でフィンテックのバックエンドエンジニアに応募したいのですが、どうすればいいですか?

A: ぜひこちらのリンクから弊社までご連絡ください

 

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