UIとUXの違い:具体例も含めて解説
UXとUIの違いとは何でしょうか?
最も基本的なレベルでは、ユーザーインターフェース(UI)は、人が製品やサービスを操作するための一連の画面、ページ、ボタンやアイコンのような視覚的要素のことを指します。
一方、ユーザーエクスペリエンス(UX)とは、ユーザーが企業の製品やサービスのあらゆる側面に触れるときに感じる内的な体験のことを指します。
この2つの用語が混同されて使われることがよくありますが、時には間違って使われることもあります。UIとは何か、UXとは何か、両者の違いは何か、と疑問に思われた方は、是非この記事でUIとUXをもう少し掘り下げて、両者の違いについて理解を深めてください!
UIデザインとは?
ユーザーインターフェース(UI)デザインとは『接点』の意味を持ち、ユーザーの目に見える全てのもの、例えば画面上の全てのフォントやボタン、デザイン等がこれにあたります。UIデザインの正式名称は、User Interface Design (ユーザー・インターフェース・デザイン)です。サービスやものの「扱いやすさ」を示します。
例:Amazon
Amazonのウェブサイト及びアプリは、ユーザーのゴールである「商品の購入」に至るまでの操作がシンプルでわかりやすいデザインで、同時にフィルターの機能や画像なども充実しており優れたUIであると言えます。
UXデザインとは?
UX(ユーザー・エクスペリエンス)とは、ある製品のユーザーがその製品を使用する際に体験する全ての経験のことを指します。UXデザインの正式名称は、User Experience Design(ユーザー・エクスペリエンス・デザイン)です。サービスやものを通して得られる「体験」の総称がUXです。
例:Apple
洗練されたデザインや機能性はもちろんですが、ウェブサイトや梱包の箱の細部に至るまで工夫を凝らしているAppleは優れたUXの例と言えます。
主な違い
最も基本的なレベルでは、UIは、誰かが製品やサービスを操作するためのすべての要素で構成されています。一方、UXとは、その製品やサービスに接する人が、その体験全体から何を感じ取るかということです。
ドン・ノーマンとヤコブ・ニールセンは、このことを見事に要約して、次のように述べています。
“It’s important to distinguish the total user experience from the user interface (UI), even though the UI is obviously an extremely important part of the design. As an example, consider a website with movie reviews. Even if the UI for finding a film is perfect, the UX will be poor for a user who wants information about a small independent release if the underlying database only contains movies from the major studios.”
出典:https://www.usertesting.com/blog/ui-vs-ux
これを日本語にすると、
「UIがデザインの極めて重要な部分であることは明らかですが、全体的なユーザーエクスペリエンスとユーザーインターフェース(UI)を区別することが重要です。例として、映画のレビューを掲載したウェブサイトを考えてみましょう。映画を探すためのUIが完璧でも、データベースにメジャースタジオの映画しか含まれていなければ、小さなインディペンデント映画についての情報が欲しいユーザーにとってUXは貧弱なものになります。」
となります。
「グーグル」(ググる)という動詞が広く受け入れられているのは、このような体験と期待をいかにうまく満たしているかを示しています。人が知りたいと思ったことはほとんど何でも、瞬く間にアクセスすることができ、現在では他の検索エンジンはほとんど生き残っていません。
Googleで検索するたびに、結果が出るまでに15秒かかったとしたらどうでしょう。もう、質問に対する答えを瞬時に得ることはできません。たとえインターフェース(UI)が変わらなくても、あなたのGoogle体験は劇的に変わるはずです。
いかがでしたでしょうか?
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