ワークライフバランスとは?ー8つの実践方法
私たちの生活の中で、仕事が第一優先事項になることは、よくあることです。しかし、調和のとれたワークライフバランスを実現することは、私たちの身体的、感情的、精神的な健康を増進するだけでなく、キャリアにとっても重要なことなのです。
ワークライフバランスとは何か?
ワークライフバランスとは、簡単に言うと、人が自分のキャリアの要求と私生活の要求を等しく優先させる平衡状態のことです。
厚生労働省の定義によると、ワークライフバランスとは
働く人が仕事上の責任を果たそうとすると、仕事以外の生活でやりたいことや、やらなければならないことに取り組めなくなるのではなく、両者を実現できる状態
のことを指します。
ワークライフバランスが悪くなる一般的な理由には、以下のようなものがあります。
仕事での責任の増加
長時間労働の増加
家庭での責任の増加
子育て
さらに、エクスペディアの有給休暇に関する調査によると、日本の有休消化率は60%にとどまり、調査対象であった16の国と地域中、14位という結果でした。
ワークライフバランスのメリット
ワークライフバランスは、社員と企業のどちらにも様々なメリットをもたらします。
ワークライフバランスのメリット:社員
生産性の向上
病気や欠勤の減少
従業員の幸福度、ストレスの軽減
従業員のメンタルヘルスと幸福度の向上
従業員の忠誠心、コミットメント、モチベーションの向上
ワークライフバランスのメリット:企業
欠勤、病気、ストレスのレベルを下げる
競争力と生産性の向上
従業員の士気を高める
従業員の離職率を下げ、採用コストを削減する
従業員が働きたいと思う企業として認知され、優秀な人材の確保につながる。
ワークライフバランスの取り入れ方
仕事をする限り、キャリアとプライベートの両立は常に課題となります。しかし、制限を設け、自分自身を大切にすることで、あなたにとって最適なワークライフバランスを実現することができます。
制限を設ける
仕事に熱心になることは大切ですが、適切な制限を設けなければ、仕事によって、人間関係や好きなことをする時間がなくなってしまうかもしれません。以下の方法を考えてみてください。
物事を成し遂げるために十分な時間を確保しましょう。スケジュールを立て過ぎず、隙間時間や、休息のための時間を設けることが大切です。
仕事と家庭での優先順位を明らかにし、やることリストを短くしましょう。楽しめない、あるいは処理しきれない仕事を減らす、あるいは委任することは可能でしょうか?罪悪感や誤った義務感から仕事を引き受けるのをやめれば、自分にとって有意義な活動のための時間が増えるでしょう。
在宅勤務や、家にいるときに頻繁にテクノロジーで仕事関連のものを目にしていると、常に仕事中であるかのように感じることがあります。これは慢性的なストレスにつながる可能性があります。上司に、どのような場合に仕事を中断してよいか聞いてみてください。自宅で仕事をする場合は、できれば仕事用の服装で、静かな専用のワークスペースを確保しましょう。毎日の仕事が終わったら、服を着替える、ドライブや散歩をする、子供と一緒にアクティビティをするなどして、仕事を切り離し、家庭生活に移行するようにします。
フレックスタイム制、完全週休二日制、その他の柔軟なスケジューリングについて雇用主に尋ねてみましょう。自分の時間をコントロールできれば、ストレスは軽減されます。今の職場では実現が難しいのであれば、転職も検討してみてください。柔軟性があり、社員のプライベートを尊重してくれる企業は年々増えています!
自分自身を大切にする
健康的なライフスタイルは、ストレスに対処し、ワークライフバランスを実現するために不可欠です。よく食べ、日常的に体を動かし、十分な睡眠をとりましょう。さらに、次のことを心がけましょう。
ヨガやガーデニング、読書など、自分の好きなことをする時間を定期的に設けましょう。趣味はリラックスにつながり、仕事から解放され、充電することができます。さらに、ハイキングやダンス、料理教室など、パートナーや家族、友人と一緒にできるアクティビティを見つけることも良いでしょう。ストレスが溜まっている時は、無理をせず十分に休んでください。
人助けをすることで、人とのつながりが深まり、人生の満足度が上がり、心理的苦痛が軽減されることが研究で明らかになっています。
職場では、家族間の軋轢が生じたときにあなたをカバーできる同僚と力を合わせましょう(逆もまた然り)。家庭では、信頼できる友人や恋人に、遅くまで仕事をしなければならないときに育児や家事を手伝ってもらいましょう。
まとめ
ワークライフバランスは、プライベートの充実はもちろんですが、毎日の仕事のモチベーションに繋がることも明らかになりました。
「自分には関係のない話」や、「自分には実現不可能」と思わずに、周りに相談したり、自分のための時間を確保したり、転職を検討するなど、ぜひこれを機にご自分のワークライフバランスについて見直してみてください!