日本のライブコマースを加速させるBambuserが切り開く未来とは?  

ライブ動画配信、商品の紹介、ユーザーとの交流を行うための先進的な技術を提供しているBambuser。世界のどこにいてもユーザーとリアルタイムで交流し、ブランド・商品のPRが行えるライブビデオショッピングプラットフォームです。

Bambuserの日本マーケットを開拓しているビジネスデベロップメントマネージャーのAya Hallbergさんに、サービスとしての魅力、組織としての特徴、そして今後の構想をお聴きしました。

この記事は、Ayaさんとのビデオインタビューをまとめたものです。

インタビューをご視聴になりたい方は、ページの一番下へ


LVMH社の2021年イノベーションアワード受賞おめでとうございます! 「小売の未来」を先取りしているといわれるライブビデオショッピングの Bambuserの特徴を教えていただけますか。

まず、一対多にライブ配信するOne to Manyでは、企業さまが視聴者であるお客さまに向けて商品の PR を行えます。また、一対一のOne to Oneでは、プラットフォーム上で、店舗にお越しになれないユーザーの方に丁寧に商品の紹介や接客ができます。

Bambuserの特徴の1つは、なんといってもスマートフォンが一台あれば配信できるという手軽さです。ライブ配信というと、機材やスタジオを準備する必要があってハードルが高いというイメージをおもちの方も多いでしょう。ですが、Bambuserはそんな常識を覆し、スマホ一台での配信を可能にします。

2つ目の特徴は、2007年創業時から15年かけて磨いてきた高品質な配信技術です。私たちの技術は、ライブコマースに軸足を置く前はジャーナリズムの世界で活用されていました。ですので、化粧品のテクスチャーといった微細なものも伝えられる高画質を誇っています。

こうして商品の良さやショッピングの楽しさをライブ配信で伝えられるうえに、お客さまがそのまま購入できることが、高いコンバージョンにつながっています。

 
クライアント企業はどういった業界が多いのですか。

主な業界はファッションとビューティーです。たとえば、日本ですとすでに、化粧品メーカーの資生堂さま、エスティローダーさまに活発に利用していただいています。具体的な反響としては、エスティローダーさんから「Instagramでの配信時と比べて視聴者からのいいね!が10倍になり、売上のコンバージョンが約500倍になった」と喜びの声をいただいています。エスティローダーさんが配信コンテンツの内容を工夫していたことはもちろん、視聴者にとって使いやすいBambuser のUIも、コンバージョンに寄与したのではないでしょうか。

 
ライブコマース業界はコロナ禍の影響もあり、世界的にますます広がっています。欧米や中国、そして日本の現状を教えてください。

新型コロナウイルス流行の前から中国ではライブコマース市場が盛り上がっていました。コロナの流行後は欧米にも広がり、ライブコマース専門の部署を立ち上げる企業が増えているなど、ライブコマースが販売促進のスタンダードになりつつあります。その背景には、画像や音声情報だけではコスメの使い方などを伝えきれないという状況があります。また、ビューティーアドバイザーとのカウンターでの交流という体験価値を補うという点で、ライブコマースが非常に大きな助けになっています。

日本のマーケットも拡大しつつありますが、ピークはこれからで、伸びしろが大きい市場です。日本ではブランドのファンの方も多く、商品の情報を数多く求めるような、好奇心の旺盛な方が多くいます。企業さまもそうした情報提供に意欲的ですので、ブランディングに寄与するコンテンツ制作・配信のニーズはかなり大きいと見ています。企業側とお客さまとの距離感が縮まり、信頼性が高まるコンテンツは何なのか。Bambuserはそうしたアドバイスにものっており、企業さまのブランディング効果が見込めることも強みだと考えています。

 
日本進出の背景や狙いはどのようなものでしたか。

私は2022年2月にスウェーデン本社から日本に拠点を移しました。日本のクライアントの方々から、「日本国内でのサポートがもっと充実すると嬉しい」という声を数多くいただいていたのです。そういった反響を受けて、2022年の主要マーケットに日本を設定し、拡大に注力するという構想を描くようになりました。

主要インダストリーはファッションとビューティーですが、エンターテインメントや食、地方創生などの領域にもすそ野を広げていきたいと考えています。日本にはゲーム、アニメなどの素晴らしい文化がありますし、全国各地においしい特産品があります。そうした魅力を発信するサポートも進めたいですね。実際に、沖縄の企業さまからライブコマースで物産展を開けないかという声もいただいています。

 
Bambuserのカルチャーにはどのような特徴がありますか。
bambuser ライブコマース

Bambuserはスウェーデン発の上場企業ですが、上下関係はなく、非常にポジティブでチームワークを大事にする文化が根付いています。リモートワークが主流ですが、週一で国を超えて全員が参加するオンラインミーティングがあるので、そこで互いの情報をキャッチアップできます。ですので日本に来て孤独感を抱いたことはありません。

また、スウェーデン独自のコーヒーブレイク「フィーカ」も、メンバーの相互理解やチームワーク向上に役立っています。どうすればよりよいプロダクトを提供し、お客さまをサポートできるか。そうしたトピックを、みんなで議論しながら一緒に成長をめざせる風土があります。また、働くときは集中して、休むときはしっかり休んでプライベートを楽しむというように、メリハリをつけて働けるのも、Bambuserのよいところだと考えています。

 
現在Ayaさんは日本オフィスで事業開発を一手に引き受けています。これからどんなポジションの採用を進める予定ですか。

セールスのリーダーにあたる営業部長、実際にマーケットを開拓するセールス、そして顧客管理を行うアカウントマネジメントという3つのポジションです。

 
御社で活躍している方々は共通してどんな資質やスキルをもっていますか。

積極的に学び、行動するマインドセットをもっていますね。「ライブコマースをより活用していただくためには?」という発想で、好奇心旺盛にインプットをし、個々の企業さまに応じた提案をすることに喜びを見出せる方にとっては、やりがいに満ちた環境だと思います。

また、普段は日本語を使いますが、本社がスウェーデンということもあり、他チームとのコミュニケーションは英語で行われます。ですので、英語でのコミュニケーションを楽しめることは大切な要素だと思います。異文化の背景をもつ仲間とともに英語を使って協働するのが好きな方には、うってつけの職場といえるでしょう。どのメンバーも親身にバックアップしてくれるので、業界の知識は入社後に充分キャッチアップできます。

 
最後に、御社のビジョンを教えてください。

第一の目標は、日本のお客さまにライブビデオショッピングプラットフォームの活用方法が多種多様で、可能性に満ちているのを知っていただくことです。日本のマーケットを拡大させながら、このプラットフォームが物の販売だけでなく、チャリティーのような多様な用途で活用できることをどんどん発信していきたいですね。

Ayaさん、貴重なお話を聞かせてくださいまして、ありがとうございました。

 
 

読者や視聴者の方で、求人情報や機会など、Bambuserについてもっと知りたいという方がいらっしゃいましたら、是非community@wahlandcase.comまでご連絡ください。

 

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松尾美里

日本インタビュアー協会認定インタビュアー/ライター

Attunedのブログ記事作成を行う傍ら、株式会社フライヤーにて経営者、著者へのインタビューを行う。 現在、自身のライフミッションとして「キャリアインタビューサービス」の活動を行う。面白い生き方の実践者に話を聞き、その魅力を発信している。 また、70名の生き方をまとめたブログ「教育×キャリアインタビュー」の著者でもある。