外資系企業とは?基礎知識や求められるスキルのまとめ
グローバル化が進む中、外資系企業への転職を検討したことがある方も少なくないのではないでしょうか。
経済産業省が2020年に行った最新の調査によると、日本にある外資系企業のうち、94.6%の企業が従業員数の増員、もしくは現状維持を予定していると回答したそうです。
今回の記事では、外資系企業とはそもそも何なのか、外資系企業の特徴や転職の際に役立つスキルなどについてまとめています。
外資系企業とは
外資系企業とは、一般に以下のような企業のことを指します。
海外の企業が日本に進出した場合。
ex. Google、Appleなどの大手IT企業 ー FAANG (Facebook, Amazon, Apple, Netflix, Google)といった、米国のBig Techを筆頭に、多くのIT企業が日本に進出をしています。
日本の企業と海外の企業が共同で出資し会社を設立するが、外国からの出資率の方が高い場合。
ex. NEC ー NECは、外国資本の直接投資が認められた条約改正の発効日に、日本最初の外資系企業として設立されました。
もともと日本の企業だったが、海外の会社に買収され、子会社となった場合。
ex. 日産 ー 日産は、フランス企業ルノーの子会社で、ルノーは日産の株の43.4%を保有し、筆頭株主となっています。
経済産業省が2020年に行った外資系企業動向調査では、2,808社が調査対象でした。これら以外にも、資本的には日系企業でも、経営者が外国人であるため、非常にグローバルな文化を有する企業なども存在します。
外資系企業のイメージ
外資系企業に対して、どのような印象を持っていますか?外資系企業と聞くと、以下に挙げるような企業文化や職場環境をイメージされる方も多いと思います。では、実際の外資系企業とはどんなものなのなのでしょうか?
外資系企業では、そもそもの給与体系が日本の伝統的なものとは違う場合が多いです。インセンティブ給を、やる気を起こさせる動機付けとして採用している企業が多く、これは業績に応じて基本給+αで支給されます。 外資系企業の平均年収は800万円ほどと言われており、日系企業よりも高い場合は多いですが、会社の規模や業種、企業形態によっては日系企業とさほど変わりがない場合もあります。
外資系と一口に言っても、アジア系、欧米系などそれぞれのカルチャーが存在します。平均的に見た場合日本の企業に比べてフラットな環境であることがやはり多く、ポジションや年齢に関わらず会議などで発言をすることもあります。しかし、外資系企業であってもほとんどの場合、やはり上司やマネージャーに権限はあるため、上下関係が存在しないわけではありません。
外資系企業であっても、日本の労働基準法に従う必要があるため、理不尽に即解雇になることはまずありません。しかし、日本には終身雇用や年功序列といった文化が存在しますが、外資系企業は成果主義であるため、業績を残せていない従業員に対してはPIP(Performance Improvement Program(Plan)/業績改善プログラム)を用いて、退職を推奨することもあります。
外資系企業では社内公用語が英語であることは珍しくありません。そのため、会議などは英語で行われることは多いですが、例えば部署で働く人が全員日本人であれば、日常的な会話やメッセージのやりとりは日本語で行われるでしょう。そのため、必ずしも高い英語能力が求められるわけではありませんが、ある程度の英語力を身に付けておくことはプラスになります。
外資系企業で求められるスキルとは?
次に、外資系企業で活躍するにはどのようなスキルが必要になってくるのかを紹介していきます。
外資系企業では一般に、ジョブ型の雇用形態がとられているため、業種に応じたスキルや経験が求められます。興味のある業界の外資系企業が、転職者にどのようなスキルを求めているか調べてみると、より具体的なイメージが湧きます。
外資系企業には、日本人以外にも多国籍な従業員が働いている場合が多いため、異文化や、異なったバックグラウンドからくる人々を理解することができる柔軟性が必要になってきます。
企業にもよりますが、社内公用語が英語である外資系企業は少なくないため、英語力は重要な場合が多いです。また日系企業に比べて、外資系企業では発言することや、物事をはっきり言うことが求められることも比較的多いため、コミュニケーション能力を磨くことは重要となってきます。
職種やポジションにもよりますが、中途採用の場合、マネージメントの能力や経験が求められることもあります。この場合、何人規模のチームをまとめたのか、どのようなプロジェクトをリードしてきたのか、などが評価対象となります。
先に述べたように、外資系企業といっても、企業によってその文化や求められるスキルは多様です。まずは、興味のある業界や企業の採用情報を確認し、どのような人材が求められているのかを知ることから始めましょう。
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